でけたーー!!vol2「ナインツボ」
2005年 07月 02日
「モノサシのイエ」
9坪という大きさの空間には機能的に分割されるその一歩手前の、より直接的に空間と人・モノとが関係する可能性が潜んでいるのではないだろうか。
その引き出しを開けることで小さい空間固有の開放性と奥行きをもたらすことを目指した。
軒下4500mmの高さの空間を4分割して吹き抜けを通して各階を繋げていく。
低い階高で繋がったこの家の中では立つ・座るのような小さな行為や子供たちの成長(身体スケールの変化)が直接空間の変数に置き換えられる。上階で遊ぶ子供と下階の父親が同じ目線で話をしたり、成長した子供がひょっこり下階から頭を覘かせる時が訪れたり。
子供の成長を見守る大きなものさしのように各階のスラブは存在している。
そしてこの9坪の空間は小さな行為・子供の成長によって潜在する場所性がその都度発見され、思いもよらない開放感と、家族の間の多様な距離感をもたらす子供とともに成長する家となる。
よしとしよう!
by fuming_century
| 2005-07-02 09:54